《幽玄庵》オーラ

オーラ aura

オーラとは、人や物などの物体から発する微妙な雰囲気のことで、わかりやすくいうと視覚ではとらえられない「生命エネルギー」、「気」や「霊気」、「霊光」の総称です。
語源は、ラテン語のアウラ( aura )の英語読みで、「そよ風」、「香り」、「発散物」や「神の名」と言う意味があります。

■ 歴史的背景

歴史をさかのぼれば、あらゆる文明でオーラの存在が語られています。
5000年以上も続くヒンズー教の世界では「プラーナ」、4000年以上昔の中国では「気」、中世のヨーロッパでは「イリアステル」などと、さまざまま呼称でその存在を語られていました。
歴史を通じて、オーラの存在は世界中で認められていて、絵画等とくに宗教画にそれが形として残されています。日本やアジアの仏像画には「光の輪」として、欧米ではキリストや聖者達の背後の「白や金色の輪や円形」や、天使の頭上に光り輝く「輪」として描写されています。

■ 学術的研究

英国の科学論文誌ネイチャーの1986年3月号の表紙に初めて人の指のキルリアン写真が掲載されました。ネイチャー3月号の超自然現象の調査研究と題する論文に関する写真で、ニコラ テスラが、1891年に発表して以来、旧ソ連の科学者キールリーアン夫妻が本格的に研究したコロナ放電写真です。生体や鉱物に高電圧(20〜100KV)・高周波(75K〜3MHz)パルス状の電界をかけて撮影するもので、一般には目に見えないエネルギー放射(オーラ)を写真撮影できるものでした。生体には目にみえない、エネルギー放射(オーラ)が存在しているというこの種の研究は、日本でも、1996年に日本サイ科学会という新科学分野研究の学会が発足して、その学会誌「サイ科学」の中で多数発表がありましたが、既存の学会や論文集で取り上げられるようになったのは1990年代半ば頃からです。
1995年1月に日本医用画像工学誌に生体放射の特集が組まれ、応用物理学会でも1995年秋以来はぼ毎回発表(植物の種子や根に関するものだけではなくて、人の指や手からの放射の研究等)が行われるようになりました。

オーラを写すカメラが、1970年代にドイツやアメリカのカリフォルニアにあるオーラ・リサーチセンター等で研究され初め、1994年にアメリカのガイ ゴギンズが、人体の上半身のオーラを撮影できるカメラを開発しました。
このカメラは、1995年に日本にも輸入されています。システムは、左右両方の手形状電極をもつボックス各一個とカメラ部とコンピューター部からなり、両手のツボに高周波の電磁場をかけ、反射共鳴を起こした高周波電磁場のスペクトル分析とオーラの色との相関関係を利用したものです。